イングリッシュ ブルーベルは、ちょうど今ごろ(5月の末)、
植林されていないイギリスの古い森の、少し陽の射すところいちめんに咲いている。
私の生まれた病院は森の中だったから、まわりにはこの花ばかりが咲いていた。
風のない日に近くに行くとよい香りがする。
その森に入ってその香りを嗅ぐと、いっきに子供のころに帰る。
今、八ヶ岳の事務所の前にイングリッシュ ブルーベルの花がちょうど広がっていて、
子供のころに見た風景を思い出す。
庭に木陰の場所があれば、この気楽な球根を植えるといい。
毎年確実に花を咲かせてくれる。
なぜかこの球根はなかなか手に入らなかった。
今年は私の家の土手の痩せた土地に、
スイセン ‘テータテート’、スイセン ’ジョンキラ’、スノーフレーク、
カマッシア クアマシの球根と一緒にたくさん植えようと思っている。
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ポール・スミザー ランドスケープデザイン事務所
ガーデンルームス